ファースト・マン

第91回アカデミー賞において、視覚効果賞でオスカーを獲得しました
「ファースト・マン」。「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督
が50年前（！）の人類初月面着陸を描いた話題作です。
公開からすこし時間が経ちましたが、通常字幕版を観てきました。



米ソ冷戦時代の真っただ中、宇宙開発競争にしのぎを削る両国。
ソ連に大きく差をつけるべく、アメリカはジェミニ計画→アポロ計画を
打ち立て人類初の月面着陸に挑みます。
愛娘を亡くしたばかりのニール・アームストロングは悲しみから逃れるため、
NASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募し採用されます。



厳しい訓練に耐えて、ジェミニ8号の船長に任命されるニール。
アポロ計画に繋がる、宇宙空間でのドッキングテストを無事に成功させますが
その後、予期せぬ異常事態が彼を襲います。
様々な失敗、犠牲を払いながら、宇宙開発に突き進むNASA。
50年前の技術で未知の領域を開拓することの難易度、それを支える人々の熱い
精神。教科書に書かれた「歴史」的な事実と異なる、月面着陸の物語がニール
の目を通して描かれます。

世界のだれもが知っている歴史的事実、1969年の月面着陸。ニール・アームストロング
船長は無事に月面に着陸し、人類初月に降り立った人間となりました。
誰もがイメージするNASAの宇宙開発...完璧な計画と正確な実行力、人類の英知
の象徴がアポロ計画と刷り込まれてました。
この映画をみると、当時の技術で未開の領域を開拓するその姿は、ある意味
無謀とも思えました。
まるでニールと共に、ロケットに乗っているような臨場感あふれるリアルな映像から
感じられるものは...正直恐怖です。
いまにもロケットが分解しそうな振動、謎の警告シグナル、月までの旅があんなに
恐ろしいものだったとは...それを乗り越えた宇宙飛行士の勇気に感服します。



寡黙なニール・アームストロングを演じたのは、「ラ・ラ・ランド」でもデイミアン・
チャゼル監督とコンビを組んだライアン・ゴズリング。
心に傷を負った一人の父親としてのニールを渋く演じています。
こういう役は本当に適任。

ニールの奥さん役を演じたクレア・フォイも良かったです～。

コメント 7

月面着陸の時は大学生で、たしか夏休みでしたので家のテレビにかじりついていたのを思い出しました。
by conta (2019-03-04 22:15) 

conta様　NICE&コメントありがとうございます♪
なんとあれから50年経つんですね。当時の技術で月を目指すことの
大変さ...人間の能力が機械を凌いでいたからこそ、あの月面着陸は成功したのだと思えました。

by robert (2019-03-18 21:01) 

はじドラ様　NICE!ありがとうごさいます！
大迫力の映像はCGをほとんど使わずに、VFXで撮影されたそうです。
その素晴らしい映像は、第91回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞いたしました。
by robert (2019-03-18 21:08) 

鉄腕原子様　NICE!ありがとうございます♪
劇中、TVニュースが流れるシーンで...なんとあのSF作家アーサーC
クラークの姿がちょっとだけ映ります！1968年に公開となった2001
年宇宙の旅に対するリスペクトなんですかね。

by robert (2019-03-18 21:21) 

＠ミック様　NICE!ありがとうございます！
アポロ11号がニール達を乗せて宇宙へ向け宇宙へ向かうとき、想像
を絶する振動が船内を襲うことを初めて知りました。宇宙開発は死と隣り合わせの危険な冒険なんですね。

by robert (2019-03-18 21:56) 

soramoyou様　NICE!ありがとうございます ♪
ジェミニ計画でのドッキングテストは誘導装置もなく、暗闇の中
目視でしかも完全に手動で行うものでした。一体成功の確率はどの
程度だったのか？


by robert (2019-03-18 22:19) 

coregar様　NICE!ありがとうございます！
ニールがハシゴを下りて月面に着地するシーンはIMAXカメラにて撮影されました。漆黒の闇に広がる月世界を見事に表現しています。
このシーンだけでも一見の価値があります。

by robert (2019-03-18 22:35)