ブレードランナー2049 [映画]
80年代に上映されてから、今も世界中にもカルトなファンが多く存在
する伝説的なSF映画、それが「ブレードランナー」。
私もその昔、千葉の映画館で観てから、すっかりあの世界観に影響されて
未来に対する考え方まで変わってしまったほど。
降り続く酸性雨、遺伝子操作の人工生物、多国籍言語の混沌としたLA、
空を飛ぶ飛行車、想像を超えたディストピアの表現に圧倒されました。
その続編が34年の時を経てついに実現、「ブレードランナー2049」。
いったいどんな未来が描かれたのでしょうか。
舞台は前作から30年後の世界。
ブレードランナーの主人公“K”が、旧式レプリカントネクサス8型を
処分する任務を遂行中、人類の存在そのものを揺るがす事件に巻き
込まれてしまいます。その事件にはかつてLA警察のブレードランナー
であった“デッカード”と関係があることにたどり着き、“K”は危険な
追跡劇に身を投じていきます。
ここからはネタバレがありますので、気になる方は飛ばしてください。
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“K”を演じるのはライアン・ゴズリング。ブレードランナーの彼は
人間ではなく、ネクサス9型のレプリカントです。
物語は“K”が旧型レプリカントのサッパー・モートンを処分した際、
その住居の庭からある白骨死体を発見するところから始まります。
その死体は分析の結果、かつて“デッカード”とLAから逃亡したレプ
リカントの“レイチェル”であり、死因は帝王切開の合併症で亡くな
ったことが判明。
レプリカントの妊娠は不可能であるとされており、この情報が公開さ
れた場合の社会的混乱を避けるために“K”の上司は事件の証拠を隠滅
し、生まれた子供を始末するよう命令します。
そして、捜査のために立ち寄ったウォレス社(タイレル社からレプリカ
ントの生産を引き継いだ会社)の“ネアンデル・ウォレス”は自社の技
術では確立できないレプリカント生殖能力を我がものとするべく、生ま
れた子供を奪うため“K”の行動を部下に追わせます。
かくして“レイチェル”の子供を巡り“K”そしてウォレス社、そこに
レプリカントレジスタンスも加わり、その出生の謎を解くカギとなる男
“デッカード”探し出すための壮絶な戦いが始まります。
とにかく前作以上に未来世界の美術が秀逸です。
荒廃した近未来にタイムトリップした感覚、まさに体験する映画と言え
る作品と思います。
前作はLAの街並みだけが描かれましたが、今回はLA以外の広範囲が描か
れ、より末期的な姿となった地球を体感することができます。
2049年の地球は、謎の大停電、核爆発の汚染、食物危機など最悪の状況
となっており、大半の人間は他惑星に移住している設定です。
物語のなかでも主要キャストで人間は3名(デッカードが人間として)で
レプリカントやAIなど「生産」されたキャラクターのほうが多く登場します。
ディストピア感がパワーアップしてますね...。
前作と大きく違うのは、主人公そのものがレプリカントである点。
視点は人間側ではなく、レプリカントから人間を見ていることが興味深く
感じました。人間とレプリカント...果たして境界線はなにか?
「母体から生まれた者には魂があるのでは?」
“レイチェル”の子供を処分する命令を受けた“K”は戸惑います。
前作以上に、レプリカントがその存在に悩む姿が描かれる点が続編の面白さ
の一つと感じました。
物語のカギを握る“デッカード”、今作もハリソン・フォードが演じます。
ちょっとゲスト出演かと思っていたら、ガチにアクションをこなしライアン
・ゴズリングにも負けないカッコよさで頑張ります!
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴはこの作品は前作へのラブレターと言ってま
したが、前作のリスペクトをしっかり感じる素晴らしい続編となりました。
ちょこっとだけ“ガフ”も出たり、過去のオマージュと思えるシーンもふんだん
に加えてあり前作ファンはニヤリとしちゃいます。
前作のファンでない方も、ストーリーは理解しやすいと思うので上質なSFと
して鑑賞しても楽しめると思います。
ただ、上映時間が2時間43分ですので、見る前にトイレは忘れずに!
ラストの雪のシーン...本当に美しかったです。
する伝説的なSF映画、それが「ブレードランナー」。
私もその昔、千葉の映画館で観てから、すっかりあの世界観に影響されて
未来に対する考え方まで変わってしまったほど。
降り続く酸性雨、遺伝子操作の人工生物、多国籍言語の混沌としたLA、
空を飛ぶ飛行車、想像を超えたディストピアの表現に圧倒されました。
その続編が34年の時を経てついに実現、「ブレードランナー2049」。
いったいどんな未来が描かれたのでしょうか。
舞台は前作から30年後の世界。
ブレードランナーの主人公“K”が、旧式レプリカントネクサス8型を
処分する任務を遂行中、人類の存在そのものを揺るがす事件に巻き
込まれてしまいます。その事件にはかつてLA警察のブレードランナー
であった“デッカード”と関係があることにたどり着き、“K”は危険な
追跡劇に身を投じていきます。
ここからはネタバレがありますので、気になる方は飛ばしてください。
---------------------------------------------------------
“K”を演じるのはライアン・ゴズリング。ブレードランナーの彼は
人間ではなく、ネクサス9型のレプリカントです。
物語は“K”が旧型レプリカントのサッパー・モートンを処分した際、
その住居の庭からある白骨死体を発見するところから始まります。
その死体は分析の結果、かつて“デッカード”とLAから逃亡したレプ
リカントの“レイチェル”であり、死因は帝王切開の合併症で亡くな
ったことが判明。
レプリカントの妊娠は不可能であるとされており、この情報が公開さ
れた場合の社会的混乱を避けるために“K”の上司は事件の証拠を隠滅
し、生まれた子供を始末するよう命令します。
そして、捜査のために立ち寄ったウォレス社(タイレル社からレプリカ
ントの生産を引き継いだ会社)の“ネアンデル・ウォレス”は自社の技
術では確立できないレプリカント生殖能力を我がものとするべく、生ま
れた子供を奪うため“K”の行動を部下に追わせます。
かくして“レイチェル”の子供を巡り“K”そしてウォレス社、そこに
レプリカントレジスタンスも加わり、その出生の謎を解くカギとなる男
“デッカード”探し出すための壮絶な戦いが始まります。
とにかく前作以上に未来世界の美術が秀逸です。
荒廃した近未来にタイムトリップした感覚、まさに体験する映画と言え
る作品と思います。
前作はLAの街並みだけが描かれましたが、今回はLA以外の広範囲が描か
れ、より末期的な姿となった地球を体感することができます。
2049年の地球は、謎の大停電、核爆発の汚染、食物危機など最悪の状況
となっており、大半の人間は他惑星に移住している設定です。
物語のなかでも主要キャストで人間は3名(デッカードが人間として)で
レプリカントやAIなど「生産」されたキャラクターのほうが多く登場します。
ディストピア感がパワーアップしてますね...。
前作と大きく違うのは、主人公そのものがレプリカントである点。
視点は人間側ではなく、レプリカントから人間を見ていることが興味深く
感じました。人間とレプリカント...果たして境界線はなにか?
「母体から生まれた者には魂があるのでは?」
“レイチェル”の子供を処分する命令を受けた“K”は戸惑います。
前作以上に、レプリカントがその存在に悩む姿が描かれる点が続編の面白さ
の一つと感じました。
物語のカギを握る“デッカード”、今作もハリソン・フォードが演じます。
ちょっとゲスト出演かと思っていたら、ガチにアクションをこなしライアン
・ゴズリングにも負けないカッコよさで頑張ります!
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴはこの作品は前作へのラブレターと言ってま
したが、前作のリスペクトをしっかり感じる素晴らしい続編となりました。
ちょこっとだけ“ガフ”も出たり、過去のオマージュと思えるシーンもふんだん
に加えてあり前作ファンはニヤリとしちゃいます。
前作のファンでない方も、ストーリーは理解しやすいと思うので上質なSFと
して鑑賞しても楽しめると思います。
ただ、上映時間が2時間43分ですので、見る前にトイレは忘れずに!
ラストの雪のシーン...本当に美しかったです。
映画は昔は結構見たのですが、いまは映画館で一番最近見た映画が数年前の「アバター」という体たらくです。
by conta (2017-11-13 23:44)
conta様 NICE&コメントありがとうございます♪
「アバター」も素晴らしいSF映画でしたね!他の惑星への資源開発に伴う、他惑星生物との闘い。人間側が侵略者となる重いテーマの映画でした。私も大好きな作品の一つです!
by robert (2017-11-21 18:20)
鉄腕原子様 NICE!ありがとうございます♪
個人的にはライアン・ゴズリングの演じるレプリカント“K”の存在感が良かったです。恋人のAI女性“ジョイ”との関係も切ないもので、ついつい感情移入してしまいました。
by robert (2017-11-21 18:28)
@ミック様 NICE!ありがとうございます♪
前作では酸性雨が降り続く世界を描いてましたが、今回は海面が上昇し、気候が大きく変わった未来世界になっています。降り続いていた雨は雪に替わり、荒廃したLAを優しく包みます。
by robert (2017-11-21 18:32)
soramoyou様 NICE!ありがとうございます!
齢75のハリソン・フォードがアクションで頑張ります。老いてもカッコいいデッカード、あのブラスターを手にレプリカント“K”とガチバトルを演じますよ。
by robert (2017-11-21 18:37)
いっぷく様 NICE!ありがとうございます
レプリカント“K”の乗る飛行車「スピナー」はなんとプジョー製という設定でした。前作よりもデザインや機能が進化し、作品の中でもいろいろと活躍しておりました。プラモ出ないかな。
by robert (2017-11-21 18:44)
coregar様 NICE!ありがとうございます!
新作でも「デッカードがレプリカントか?」という謎は解明されませんでした。ロイとのラストシーンを考えると個人的にはデッカードは人間の方がいいかなと思っています。
by robert (2017-11-21 18:51)