スラムドッグ＄ミリオネア

「・・ファイナルアンサー？」
世界最大のクイズショー“クイズ＄ミリオネア”、なんと世界100ヶ国で全て同じ
フォーマットにより放送されていたお化けクイズ番組なんですね。
みのさんの名セリフとして懐かしい「・・ファイナルアンサー？」も、世界中で使わ
れていた“フォーマット”だったなんて・・。
回答は4択、つまり運が良ければ最後まで勝ち残り、億万長者になれる可能性
があるってこと。
この場合の運は、ヤマカンだけを意味するものではないのです。

「スラムドッグ＄ミリオネア」、この映画はスラムで生まれた主人公が壮絶な人生
を駆け抜け、自らのファイナルアンサーに全てを賭けるサスペンスドラマです。
物語はわずか2日間の出来事。これを“警察での尋問”、“ミリオネア会場”、そし
て“主人公ジャマールの回想”の3シークエンスから構成し、一瞬の無駄もない見
事な編集でクライマックスまで見せてくれます！
途中、目を覆いたくなるようなスラムでの悲惨な映像も流れますが、この映画のス
バラシイところは下手なヒューマニズムに傾くことなく、ジャマールがファイナルアン
サーに辿り着くまでを焦点が狂うことなく描いている点と思います。
彼はなぜ、無学なのに最終問題まで辿り着いたのか？インチキか？偶然か？
疑われた彼は警察での“厳しい尋問”にかけられます。
「1000ルピー札の肖像を知らない奴が、なぜ100ドル札の肖像を答えられる！？」
と警部に罵られるジャマール・・でも彼の答えは、
「1000ルピー札の問題は出題されてない！」
憎しみとも悲哀にも受け取れる眼差しを向け、無実を訴えます。
彼は真のペテン師なのか、それとも単に運のいい人間なのか？

物語はクイズ＄ミリオネアのルールをも見事に利用し、一気にラストシーンまで見せ
てくれます。それぞれの役者も素晴しく、特に司会者役の“アニル・カプール”は良かっ
たです、憎ったらしー。
ネタバレになってしまうので、内容はここまでしか書きません。是非劇場で観ていただ
きたい傑作です！2時間鳥肌が立ちっぱなし。
インド・ムンバイの放つ強烈な熱気を肌で感じてください！

エンディングのあれ？当然ありでしょう♪

コメント 2

エンディングの“アレ”があったからこそ、僕の中でこの映画は「傑作」を
飛び越えて、「星」になったように思います。永遠の名作。
by ken (2009-05-10 01:12) 

ken様　nice!ありがとうございます！！
そうですよね、エンディングの“アレ”で泣いちゃいました。
一緒にあのなかに入りたかったです。
僕の中でも「星」になってます！時を越える名作ですね♪
by robert (2009-05-10 01:26)