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月に囚われた男 [映画]

久々にどっぷり浸れる映画に出会いました。
というか、映画みたのも久しぶり・・レンタルだし。
デビッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズが監督した異色のSFストーリー「月に囚われた男」
をブルーレイで見ました!ウチもついにブルーレイ♪
それにしても、サム・ロックウェルたった一人で90分作品のすべてを演じきるって監督も思いきり
ましたね。ストーリーは密室劇みたいなものなので、一人(?)芝居でも違和感ないですが。
サム・ロックウェルは好きな俳優で、「マッチスティックメン」の詐欺師役がとても印象に残ってい
ます。

物語は近未来・・月の裏側にある鉱物採掘場にたったひとり派遣された男”サム”が、契約期間
をあと2週間のこしたある日、採掘場で操作ミスによる事故を起こしてしまいます。
採掘基地にて眼を覚ます”サム”。
基地内の管理を行っている人工知能”カーディ”は「事故に遭ったんだ、覚えてないのか?」と問
いかけますが、目覚めた”サム”は”カーディ”の不自然な行動に疑問を抱きます。
監視の目を騙し、一人月面車を走らせて事故のあった採掘現場へ向かう”サム”。
無残に壊れた採掘機械と下敷きになった月面車・・・そしてその中に隠されていた真実とは?

物語の核となっている「会社の隠していた真実」については、古典SFともいえるネタなのでそれ
自体特に驚く内容ではないのですが、絶望の状況を知った主人公の心をこれほどじっくり描いた
作品って無かったように思います。
そして3年間という契約の意味を知った”サム”・・自分は何者なのか、そしてこれからどうすれば
良いのか、最後に彼の取った決断とは?
静かに物語は進んでいくのですが、後半は”彼ら”に危機が迫ってきます。
掘削機の修理の為に、木星からの修理チームが宇宙船で月を目指しているのでした。
真実を知った”彼ら”は、修理チームに見つかれば当然「処理」されてしまいます。
宇宙船到着までのカウントダウンはあと数時間!

映画の至る所に、名作SF映画へのオマージュが見え隠れして、この監督はホントにSFオタクな
のね~っと嬉しくなってしまいました。
ネタバレになってしまうかも知れませんが、人工知能”カーディ”は恐らくHAL9000に対する反骨
心の表れなのでは?「パスワード」を教えるシーンなんてホロリとしちゃいました。
そしてSFといえばフォントはEurostile Bold Extended#2!
これですよ、このフォントがないとスペースな雰囲気が出ないですわ↓
luna.jpg
エイリアン2も多用してましたね。

なによりもサム・ロックウェルの演技に目が行ってしまいがちですが、監督の演出とか舞台美術も
よく仕上がっていて、じんわりくる良い作品でした。

ちなみに”カーディ”の声はケビン・スペイシー!!低予算だけど質は落とさねえ。

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