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英国王のスピーチ [映画]

ものすごく久しぶりに映画館へ行きました。
震災後、どうしても映画に行く気になれず・・しばらく映画やめようかと考えて
いたのですが、友人が「これは見とけ」とアドバイスしてくれたので、重い腰を
あげてみました。

史実に基づいた、イギリス王族のお話。
幼いころから吃音に悩んでいたジョージ6世は、スピーチが大の苦手。
内気な性格も相まって自分に自信が持てないコンプレックスの塊となっていま
した。ラジオが発明されるまでは(当時ラジオは最新メディア)、王族の声を平
民が聞く機会など、ほとんどなかったのに・・日々ジョージ6世の悩みはつのる
ばかり。
妻エリザベスは、オーストラリアから来た言語聴覚士ライオネルを訪ね、夫の
吃音を直してほしいと治療を頼みます。
せっかくの妻の勧めとはいえ、気が乗らないジョージ6世。ライオネルは診療所
内では身分を対等にすることを提案。ますますイラつくジョージ6世・・・。
「私の吃音は生まれつきだ!」と主張するジョージ6世に対し、
「生まれつき吃音の人はいない」と断言するライオネル。
ライオネルは、ヘッドホンで音楽を聴いた状態で本を読んでみることを提案しま
す。読んでいる声は、当時の最新録音機(レコードに記録できる!)で再生でき
るから、明らかな結果が出るとのこと。
ガンガン流れるクラシックの音響に負けないよう、必死に朗読するジョージ6世。
もうやってられっか!とキレてしまう王様・・ライオネルは記念にと、録音したレコ
ードを渡します。

そしてクリスマス放送でも、また失敗してしまったジョージ6世は、ライオネルに渡
されたレコードを聴いてみることにします。
そこに録音されていたのは、とても堂々とした声で朗読している自分の声でした!
再びライオネルの診療所を訪ねるジョージ6世、そこからライオネル、ジョージ6世、
エリザベスも含めた三人の吃音克服治療が始まるのでした。
ジョージ6世は幼少のころに、乳母から虐待をうけたり厳格な父に身体の矯正を受
けたりとかなりトラウマがある様子。加えて心を開いて何でも話せる友人がいない
ことから、精神的な弱さが吃音を生んでいるとライオネルは推測します。

ライオネルのおかげで無事に戴冠式のスピーチを成功させるジョージ6世。
しかし、本当の試練はこれからなのでした。
ヒトラー率いるナチスドイツが台頭し、イギリスもついに参戦を避けられない状態に
追い込まれるのです。
不安に慄くイギリス市民、そしてイギリス軍の兵隊たち・・王は国民の心を一つに
するためにラジオを通して語らなければならない。
最大の試練に対し、ジョージ6世はライオネル、エリザベスの力を借りて立ち向か
います。

とにかく俳優陣の素晴らしさを感じるこの作品。ジョージ6世役にコリン・ファース、
ライオネル役にジェフリー・ラッシュ、エリザベス役にヘレナ・ボナム・カーター。
みなさん非の打ちどころがない演技で、さすがアカデミー作品賞!って感じ。
でもかなりいい味出してたのは、エドワード8世を演じたガイ・ピアーズ。

スピーチ下手って損しますよね、王様ならなおのこと・・。 
それでも困難に立ち向い、試練を克服していく人間の姿には心うたれます。
久しぶりに映画の面白さを再認識したこの作品。
しかも実話っていうんだから、これまたビックリ。
スピーチ.jpg

お、映画ネタがやっと100本超えました。


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robert

coregar様 NICE!ありがとうございます!
ひさしぶりにジーンとくる、いい映画でしたよ。
コリン・ファースの演じたジョージ6世も魅力
的な人間でしたが、実際のジョージ6世も国
民から愛された素敵な国王だったようです。
by robert (2011-05-19 08:17) 

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