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コクリコ坂から [映画]

しばらく忙しい日が続き、約二週間ぶりのUP。
嫁が子供のころ夢中だった漫画「コクリコ坂から」が、なんとジブリの映画になった
ということで、久しぶりに映画館に足を運びました。

原作は1980年あたりに「なかよし」で連載されていたもので、高橋千鶴(作画)・佐
山哲郎(原作)の学園ラブストーリー。
映画は原作のストーリーを基本にしながら、時代設定を1963年の東京オリンピック
前に変更。高度成長期の横浜を舞台にしています。
監督は「ゲド戦記」の宮崎吾郎・・・。

主人公の「海」は下宿人も含めた6人が住むコクリコ荘を切り盛りする高校生。
毎日朝食を用意し、学校から帰宅しては夕飯の準備もする超しっかり者。
彼女の通う高校では、新聞部のイケメン「俊」と生徒会長「水沼」が老朽化した文化
部室カルチェラタンの取り壊し反対運動を唱え一騒動おこりそうな予感。
物語は、「海」と「俊」はカルチェラタン存続運動の流れで急速に接近。すっかり仲良
くなったと思った途端、二人に運命の悪戯が忍び寄ります。

ガリ版ってみなさん見たことあります?
「海」と「俊」が仲良くなるキッカケとなるガリ切という作業は、鉄筆という特殊な器具に
て印刷用の版を作る作業なんです。
僕が小学校のころはまだ現役で、よく担任の先生が作業していました。
藁半紙に一枚づつインクロールで刷って、けっこう手のかかる作業だったと思います。
乾かす間のインク臭が懐かしい感じ。
この映画には全体的に「懐かしさ臭」が漂っていて、その時代を生きた人には堪らない
んじゃないかしら。

ただちょっとキレイにまとまり過ぎてる感もあり、60年代って清く正しいだけでなく、もっ
と野蛮で荒削りな世界なんじゃないかな?とも思ったりします。
朝鮮戦争による復興景気に沸いた高度成長期の日本。
「海」と「俊」ももっと未完成な部分があったほうが良かったかも・・・。
cokuriko.JPG

それでも、夫婦で目頭を熱くしてしまった良質なラブストーリー。
戦後の混乱した社会に振り回された「海」の親世代達、それを受け止める若者達それぞ
れが一生懸命に生きる真摯な姿。
今の時代に失われた「青春」が詰まったオヤジ世代必見の映画であります。

ところでこの映画は若者にはどう受け止められるのだろう?
ちょっと塩分控えめすぎて物足りないかも?

自転車で二人が坂を駆け下りるシーン、今までのジブリ映画のなかでもベストシーンです!


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robert

conta様 NICE!ありがとうございます♪
いろいろ書いてしまいましたが、良くできた青春映画と
思います。細かく見てると、小道具や自動車などコダワ
リの描写を発見できそうで、DVDが出たらもう一度見た
い感じです。
by robert (2011-08-15 21:17) 

robert

イチロー様 NICE!ありがとうございます!
ジブリ映画ならではの「食事シーン」もまた、今回の
見どころです。出てくる食べ物がどれも美味しそうで
お腹が鳴ってしまいますね。
オープニングの朝食を用意するシーンは、生唾ゴック
ンの素晴らしさです。
by robert (2011-08-15 21:24) 

robert

SORI様 NICE!ありがとうございます♪
声優の面々も皆良かったです。特に長澤まさみの演じた
主人公「海」の声は、不器用だけど心の豊かな若者という
キャラクターに合っていたと思います。
それにしてもSORI様は様々な国に行かれていてスゴイで
すね~。
by robert (2011-08-17 21:59) 

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