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クヒオ大佐 [映画]

米軍特殊部隊ジェットパイロット・・父はカメハメハ大王の末裔、そして
母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。
華麗なる経歴の持ち主、その名もジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐!
って、こんな怪しい人物ありえないッス。
ところが実際にこの名を騙った結婚詐欺師がいたって聞いてオドロキ。
そんなのの騙されちゃう女性っているわけ??
映画「クヒオ大佐」はこの実在の結婚詐欺師のエピソードをもとに描か
れる、男と女の悲しいクライムストーリー・・でもないか。
カテゴライズしにくいこの作品、堺雅人の演技に笑い転げるのが正しい
見方かも(笑)。

「クヒオ大佐」を演じる堺雅人、常に軍服をまといカタコトの日本語。
なによりその着け鼻で“ツボ”に入ってしまいそうですが、その動きから
すべてがオカシイ! 笑わそうとしている演技でもないのに、なぜか笑
いが止まらない。
こんなメチャクチャなキャラなのに、なぜかだんだん好きになってしまう
のです。イカン、騙されてる?
その被害者役の3人の女性は、松雪泰子、中村優子、満島ひかり。
どの役も一癖のあるキャラクターで、見ごたえありました。
キーとなる被害者役の松雪泰子演じる“しのぶ”は、弁当屋を営むマジ
メな女性。ギャンブルに溺れる弟を世話しながら、必死に毎日を生きる
姿がいじらしい。
そんな寂しい女性の心の隙間を狙う“クヒオ大佐”。
が、このダメ弟がアウトロー的勘(?)にて姉を窮地から救うのです。
“クヒオ大佐”の喋り方を聞いて一言、「おまえ日本人だろ」。
弟役の新井浩文がもう最高に良かったです!決して善人ではないので
すが、結果的に皆を救うトリックスター。
満島ひかり演じる“ハル”もなかなか素敵でした。水中の撮影は危険な
のに、余裕の演技でしたね。

“クヒオ大佐”は詐欺師というより、虚構の世界に住んでいる人間という
感じで、「人を陥れる」という悪意はあまり感じません。
子供の頃から空に憧れ、いつか米軍のパイロットになるんだという夢を
そのまま持ち続けてしまった永遠の子供のような・・。
戦闘機からのラブコールを自作自演するシーンは、バカバカしいを通り
越してカワイイと思えてしまう滑稽さ。
んー、なんとなく“クヒオ大佐”の魅力が分かってきたかも。

肩肘張らず、笑って楽しめる純ラブコメディー。出演者皆の巧みな演技
と、疾走感のあるクライマックスで満腹感の味わえる作品です。
堺雅人の着け鼻の魅力にハマッてみてください~。

でもね、第一部はいらなかったと思いますよ・・ちょっと残念。


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