踊る大捜査線３ ヤツらを解放せよ！

あらら、青島君って係長になったの～？出世したねえ。どうっすか管理職？ガラじゃないでしょ。
と、つい親しみをこめて突っ込んであげたくなるキャラクター「青島俊作」。
7年の月日を超えて、彼らがスクリーンに帰ってきました。お帰りなさい湾岸署の面々。
おなじみの織田裕二、深津絵里、佐戸井けん太らに加え、内田有紀、伊藤淳史を新メンバーに
迎えリフレッシュを図った湾岸署。
神田署長らスリーアミーゴーズも健在！今回もかなり笑わせてくれます。
今回は長年連れ添ってきた「湾岸署」から、最新設備の整った「新湾岸署」への引っ越しが大き
なイベント。　引っ越し隊長を任されてしまったのが、我が青島係長・・なかなか大変そう。
そして、新庁舎への移転のゴタゴタに紛れ、犯罪を企む謎の集団の影。
当然、本庁の皆さま＆室井さんも登場し、凶悪なテロ集団との知能戦が幕を開けます！

と、ここからはちょっとネタばれになってしまいます。
まだ観ていない方、とっても結末が気になる方は飛ばしてくださいませ。
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・盗まれた拳銃
新庁舎への引っ越しが進む中、引っ越し業者に化けた「テロ集団」が高度なセキュリティシステ
ムを破り、厳重警戒区域にある拳銃保管庫のキーを解除してしまいます。
あろうことか、盗まれたのは青島君、すみれさん、研修生の王さんの拳銃。
すでに装弾された状態（？）の拳銃は、残念なことに連続殺人事件に使われてしまいます。

・ネットゲーマーの罠
湾岸署に戦いを挑む謎の「テロ集団」はネットゲームに興じる犯罪マニアらしい。
彼らは銀行のセキュリティを破り、なぜかバスジャック（？）までも行い湾岸署を混乱させます。
そして、新庁舎に二度も（？）侵入し新湾岸署セキュリティシステムに大きな罠を仕掛けます。
それを知らずに挑発に乗ってしまう本庁からきたエリート達、自ら湾岸署内に閉じ込められてし
まいます！　しかも署内には時限式毒ガスが仕掛けられてる模様！

・命尽きるか、青島・・
引っ越しの最中、健康診断の結果について青島君のもとに医者が訪れます。
レントゲンの結果、肺のあたりに影が見えると！すぐに再検査と告げられる青島君。
すっかり意気消沈し、いつもの勢いが消えてしまった彼・・そんな姿を見かねてすみれさんが喝
を入れます。「どうせ死ぬんでしょ！それなら最後まで青島君らしく生きなさいよ！」。

・蘇る悪魔
「テロ集団」の要求はかつて青島君が逮捕した凶悪犯達の釈放。
そのなかには映画版第一弾で逮捕された、キョンキョン演じる日向真奈美の名前も・・。
刑務所病院の中に収容されている日向真奈美、冷酷なその目はまるで和製版ハンニバル・
レクターみたい。人を操るその術は今だ健在・・。
犯人の目的が掴めない捜査陣、今や官房審議官まで登りつめた室井警視監はついに青島君
を日向真奈美との一対一の対決に賭けることに！

・最後に笑った男
この話はビックリネタなので、やっぱり伏せときます。



とりあえず、いままでの「踊る～」ファンを喜ばせなければならないので、いろいろてんこ盛りにし
てソースをかけたような作品。
2の時よりは緊迫感があったものの、１には遠く及ばない感じが残念。
いくら引っ越し中でも二回侵入されるほどザルな警備なの？？
それと、どうしても犯人の動機が薄弱・・三丁の拳銃を盗んだ理由は何？？
ま、それらは置いといて・・。
おちゃらけたところも魅力なのですが、僕はTVシリーズで描いた「泥臭さ」をもっと見たい気持ち
が強いです。証拠を見つけるために土砂降りの中、這いつくばって銃弾を探すシーンはとても印
象に残っていて、それまでの刑事ドラマでは描けなかった「泥臭さ」がすごく魅力でした。
映画になってからめっきりクリーンになっちゃった気がします。
もう一つは、人間ドラマの部分がかなり薄味になってしまったのも残念。
7年後のすみれさんと青島君がまったく平行線ってどういうこと？ワクさんも嘆いてますよ。
内田有紀演じる篠原にヤキモチ焼くとか、長年の付き合いで言葉少なくとも通じてるみたいな、
ちょっとした関係性の変化がみたかったかも・・。

ちょっと辛口に書いてしまいましたが、それも「踊る～シリーズ」を愛しているからこそ。
それでもやっぱり面白い作品です、140分飽きさせませんよ。

室井さんが最後に秋田弁で喋った一言・・どういう意味かしら？