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借りぐらしのアリエッティ [映画]

ものすごく久しぶりにアニメ作品を観に行きました。
「借りぐらしのアリエッティ」、云わずと知れたスタジオジブリ作品です。
人間の暮らす家の床下に、小人の家族が住んでいるというお話・・なんてメルヘン♪
が、この映画はとても躍動感にあふれ、かなり冒険要素の強い作品でした。
そう、子供のころドキドキしながら見た「未来少年コナン」や「カリオストロの城」みたいに。

とある田舎の古い屋敷の床下に、アリエッティとその家族は住んでいました。
両親と3人暮らしのアリエッティは、今年14歳になる好奇心旺盛な少女(そして小人)。
彼らは生活するために必要な物資を人間の屋敷に忍び込んで“借り”てきます。
小さい彼らにとって人間の家はまるで、巨大な山脈のよう。
空を飛ぶ魔法も持っていないので、たとえば食器棚から台所に移動するだけでも一大スぺ
クタクル。粘着テープやカギ爪のついたロープを器用に用いてサーカスのごとく動きまわり
ます。なんてことない台所も小人の視点に立ってみると、かなり標高差のある断崖絶壁。
それでも知恵と勇気を活用し、小人達はスクリーン狭しと躍動感いっぱいに動き回ります。
とにかくそれが素晴らしい。

躍動的な小人たちに対して、その屋敷の人間たちは緩慢な感じ。
病気療養のために夏休みの間、屋敷で過ごすことになった“翔”。心臓の手術を控え、生き
ることに積極的になれない弱さを抱えています。
大切な手術の前なのに、母は仕事で海外に出張中・・家族の絆についても床下の住人達と
対照的に希薄です。
彼は偶然にアリエッティと知り合うことになり、次第に心の中に変化が起きてきます。
自らが原因でアリエッティイ達を窮地に追い込んでしまったと知った時、ついに彼は行動を開
始するのです。

堅い家族愛で繋がっているアリエッティ達も、自らの運命が明るいものではないことを自覚し
ています。彼らの敵は人間であり、動物であり、時には自然かもしれません。
それでも、決して諦めずに活路を見出し生き延びようとする姿が心を打ちます。
自らの存在を問うようなことをせず、常に前向きに行動し続ける彼ら。
我々が忘れてしまっていた“何か”を思い起こさせてくれる映画です。

小人なだけに話のスケールがちょっと小さいのですが、もうすこしドキドキハラハラシーンがあ
ったほうがよかった気もします。絶対的な悪役がいないせいか、どうも物語のメリハリがない
印象をもってしまいます。
とはいえ、ここ最近では一番好きなジブリ映画かも。
karigura.jpg

そうそう懐かしキャラ出てましたよ、ジムシー大きくなったね! え?スピラー?
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コメント 2

ジジョ

>ジムシー大きくなったね!
あはは☆
あれは、ぜったいジムシーですよね〜。
きっと何かやってくれると思ってたんですが、
活躍しなくて残念^^
by ジジョ (2010-08-11 21:26) 

robert

ジジョ様 NICE!ありがとうございます。
スピラーもっと活躍してほしかったですね~。
ちょっとアリエッティを意識している仕草も可愛かった
です。ジブリキャラでは久々のワイルド系でした。
しかも声優さんは藤原竜也だったんですね!驚き。
by robert (2010-08-13 23:45) 

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